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2006年6月27日 (火)

紙一重

我々の尊敬するビジネスパートナーの言葉に、「商売は紙一重」というのがある。そのココロは、商売は「まだ行ける」と思ってがんばって続けて上手くゆくこともあれば、「まだまだ!」と思って続けて、傷口を広げて取り返しがつかなくなることもある。金融工学的にいえば、商売の結果はブラウン運動(予測不可能)ということで、その違いは誰にもわからない。

これはなかなか含蓄ある言葉である。「もうダメだ」と思ってしまうときの、「もうひと踏ん張り」という動機にもなるし、「もうひと踏ん張り」と思うときの「いやいや、これが大怪我しない前の撤退の潮時」という決断の理由付けにもなる。

結論は、経営者の判断能力ではあるのだが、「(成功・不成功は)紙一重」というのは、実践者だけがわかる重い言葉である。

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2006年6月21日 (水)

ウェブ進化論・書評

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる梅田 望夫;:ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ご存じ、Web2.0の聖書ともいうべきベストセラーである。このようなテクニカルな本(本当はちっともそうではないのだが、世間ではそうとられている)が、30万部も売れるとは、誰も予想しなかった事態であるが、著者が中で述べているように、ちっとも変ろうとしない、変わったようには見えない日本社会も、実は鳥の眼でみるとこの10年間に大きな変貌を遂げていることを象徴した出来事であろう。日本も、本格的なテクノロジー主導社会(テクノロジーを理解しないと、社会でまともに生きてゆけない社会)になってしまったのだ。この本は、IT難民の導きの書となるのだろうか?

ポイントは、次の10年の三大潮流(1)インターネット、(2)チープ革命、(3)オープンソースが、ビジネスと社会を変えてゆく、というもの。当たり前のようだが、鋭い指摘だ(ただし、続く「神の視点からの世界理解」に始まる3大法則は、筆が走りすぎだ)。

梅田氏は、同年代(彼のほうが2歳年下)で、ITを社会的観点から論じることができる人、さらにそれを自らのキャリア変革という形で実践してきたことで、前から注目し、雑誌の寄稿などを愛読してきたが、これまでとそう変ったことをこの本で述べているわけではない。雑誌記事をまとめたということもあって、特に後半はまとまりがない感じがする。

ただし、東洋経済6/10号の書評で学究社社長/河端真一の「検索エンジン・グーグルは素晴らしい。インターネットも我々の情報系を大きく進化させてきた。しかし、それだけである。とても「『知の世界の秩序』が再編される」ほどのこととは思えない。」に始まる書評(感情的)は、一部(「グーグル経済が発展途上国民を潤す可能性」の楽観主義)あたっているが、少々行き過ぎ。

今起きていることを、タイムリーに要領よくまとめてあるので便利な本だ。より詳しくは、そう長くもなく、よみやすい本なので買って読めばよいが、ITに興味をもって、実践している人は目次を見ればほぼ内容を予想できる(逆にこの本の内容が簡単に理解できない人は、ITリテラシーを補う必要がある)。

序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる
第1章 「革命」であることの真の意味
第2章 グーグル―知の世界を再編成する
第3章 ロングテールとWeb2.0
第4章 ブログと総表現社会
第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション
第6章 ウェブ進化は世代交代によって
終章 脱エスタブリッシュメントへの旅

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かんばん

   庫 金 用 信 南 城

首都高を走っていたら見つけた看板。

中国語みたいだなあ~

と思ったあなた、右から読んでみてください (^_^)/

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2006年6月20日 (火)

魔女狩り

日本の妬み社会の陰湿さを感じる書き方である。李下に冠を正さず、を行わなかった福井総裁のうかつさは責められるべき(そんな間抜けが、我が国の中央銀行総裁、というのは情けない)だが、村上Fへの出資の時点では、全く正当な運用者への合法的投資であったのだ。

2.2倍、というのが、妬みを買うのに充分なリターンではあるが、インデックス運用していて、預金利子よりはずっといい利回りになったわけで、「国民が低金利を押しつけられていたのに」という非難は、全くの的はずれである。

福井総裁の村上F運用益は1231万、元利で2・2倍

 日本銀行の福井俊彦総裁は20日、「村上ファンド」に投資していた1000万円の運用状況に関する資料を国会に提出した。

 それによると、福井総裁が富士通総研理事長だった1999年に村上ファンドに投資した1000万円は、2005年末時点で運用益1231万円が加算され、残高は2231万円に増えたとしている。元利合計で約2・2倍に膨らんだ計算となる。

 中央銀行トップが村上ファンドを通じて高利回りで資金運用していた実態が初めて明らかになり、福井総裁への批判が強まりそうだ。

(読売新聞) - 6月20日17時23分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060620-00000106-yom-bus_all

福井総裁がファンドを今年の2月に解約しようとしたのは、大のトラキチ(阪神タイガースファン)の彼が、村上ファンドのタイガース上場プランに不快感を感じたからではないか、とにらんでいますが・・・いずれにしても、かなり脇が甘い、という批判はいたしかたない。

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2006年6月16日 (金)

弁護士という職業

最近は弁護士の数が増え、タレント化(弁護士業務よりかタレント業にかけている時間のほうが長そうな先生も)で身近な存在であったが、私が学生のころは、弁護士というのは雲の上の存在、司法試験にうかる人は天才ではなかろうか、と思っていたものだ。

日本の会社で、日本で仕事していると弁護士との接点はゼロだったが、海外勤務および外資系で働くと弁護士とのつき合いが俄然増えてくる。日本の会社はこれまでの仕事の延長が多いし、社内に資格を持たない業界法律のプロがたくさん居るからで、外資系だとそれがないのと、新しいことを手がけることが多いためである。

日本人・外国人双方のいろいろな先生方とおつき合いをしてきたが、弁護士業はつくづく面白い職業だと思う。

●営業をしない。何百万円もの報酬を払おうと、接待をすることはない(してもらいたい訳ではないが、ない愛想を振りまかなくてはならない自分としてはうらやましい、というより不思議
●営業をしない。基本的に仕事が来るのを待っている(営業しなくていいんだ・・・
高額の報酬がからむ仕事なのに、顔を合わさないままのことがある(相手を知らなくて仕事ができるのが不思議
●報酬の請求が遅い(資金繰りはどうしてるのだろう?
●契約書に著作権の概念はないのだろうか(けっこうコピー&ペーストをするのだが

私がつき合った弁護士の先生方の多くは、本当に紳士で、ハードワーカーの方で、立派な職業人ばかりだった。最近は、弁護士資格を持っているだけでは喰ってゆけない(売れない弁護士、というのもちょっと惨めなものだ・・・弁護士の非行が多いのは一つにはそういう経済情勢もあるんだろう)ので、自分でなりたい職業ではないのであるが。

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2006年6月15日 (木)

懐かしの同窓会

Johnson_web_2red 昨日の晩は、若かりし日々を、アメリカはニューヨーク州のイサカ(Ithaca)という小さな大学街で過ごした旧友たちと夕食をとった。20年振りに再開する友人もいたが、そんな歳月を飛び越して我々はたちまち気楽な学生時代にタイムスリップしてしまったのだ。

その場に集まった面々が、イサカにあるコーネル大学ジョンソン・スクールを卒業してもう20年になる。コーネル大学は、米国東部の名門校対抗戦であるアイビー・リーグのひとつで、珍しいことに、州立学部と私立学部からなる総合大学(学生数は、イサカの人口と同じ約2万人)である。卒業したらMBA(Master of Business Administration)学位をくれる、いわゆるビジネス・スクールは、私の在学中にジョンソン・ワックスのオーナー一家から巨額の寄付をもらって、Johnson Graduate School of Managementという名前に変った。

Tower_pano コーネルのキャンパスは、氷河が削った谷にあって、滝や渓谷や湖があるキャンパスの美しさは全米有数のもので、特に秋の黄葉シーズンは息を呑む絶景だし、夏の爽やかな気候は実に快適だった(ただし、冬は寒くて暗くて長い・・・)。我々は夢と希望と体力に充ち満ちて、慣れない慣習と言葉に悪戦苦闘をした戦友なのである。あの頃の日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」で浮かれる直前でまだまだ未知の先進国であったが、当時ジョンソン・スクールで教わったことは、今ようやく日本では普通に使われるテクニックや考え方になった。アメリカと日本のアカデミックなレベル差はそれほど大きかったのだ。(残念なことに、それを武器に私自身が大きく儲けることはできなかったが)

人生をやり直したいとか、もう一度小学生に戻りたい、とかいう感傷を持たない私ではあるが、あのコーネルで過ごした時代にだけは、ぜひ一度戻ってみたいと思うのである。

※コーネルウェブサイトを見ていたら、面白い記事が。
「ミステリー作家のパトリシア・コーンウェルが、ブルドッグの治療でコーネルの獣医学部の病院を利用して非常に感銘を受けたので、100万ドルを寄付した。コーネルは、ペット用の集中治療室(そんなものがあるんだ・・・)に彼女の名前を付けて、その貢献をたたえた」というもの。イロイロな意味で、日本はまだまだ、と思う。

食事したところ
都ホテル東京 
(コーネル・ホテルスクールのOBジョン・バンタ氏が総支配人をしているホテル)
「四川」 文字通り四川料理のホテルレストラン。食事はむろん(かなり本格派の四川料理です)、雰囲気もサービスも素晴らしい。

※この記事を読んだコーネリアン(コーネル卒業生のこと)がいたら、ぜひCornell Club of Japanに入会してください!詳しくは、CCJのサイトにアクセスまたは私にメールを。

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2006年6月12日 (月)

村上ファンド(おまけ)

Kinchan

今週の日経ビジネスに載っていました。最初、マッド・アマノあたりのパロディーかと思いました。それにしては、不謹慎なんで、よくみたら、そっくりさんの有名人でした。それにしても「どーんといってみよう」は内だろう・・・・

お問い合せはこちら:
http://www2.axa.co.jp/

Mura

こちらは本人。

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村上ファンド(2)

村上ファンドについての報道がいろいろなされるたびに、彼らのやったことの実態(らしきもの)が次第に明らかになってきましたね。村上氏は、自分のことを「証券運用のプロ中のプロ」と呼んでいましたが(いや、もしかしたら、彼らのキャリア(官僚)からいって、むしろ「法令についてのプロ中のプロなのに、違反をしてしまった)」という意味だったのかもしれません)、本当のプロフェッショナルほど、能ある鷹は爪を隠す、でもっともっと謙虚なものです(「ケンキョ」と入力したら、「検挙」と変換されて、おもわず笑ってしまいました)。

運用の世界では、一人のマネージャーなり、ある運用手法なりがマーケットから得られる儲けの絶対額は一定である、といわれます。つまり、市場の歪みや、独自分析手法などを利用した運用手法で年20億円を儲けられるとして、元手の運用資金が100億円であれば、年20%の立派な運用成績となりますが、20%のほうを信じて元手を倍の200億円にして40億円の収益が得られるかというと、やはり20億円程度しか儲けられなくて、利回りは10%に低下してしまう、という説です。

村上ファンドの場合、マーケットから得られるリターンが同じだったとしても、元手が当初の40億円(この金額はスタートアップのファンドとしては、かなり恵まれた金額です~マスコミは「小粒」などと書いていますが)から100倍以上の4444億円になって、当初と同じリターンを得るためには、運用手法を相当変えなくてはならないはず(実際、何度も変っています)で、無理をせざるを得なかったわけです。

自分の運用手法の限界をよくわかっている良心的なファンドの運用者は、ファンドのサイズをいたずらに膨張させることはしません。許されるリターンの下限と、得られる運用報酬がバランスする金額でファンドの新規募集を締め切ってしまって、あるいはむしろファンドの資金を投資家に戻すようなことすらおこないます。村上ファンドの場合、自分の限界を認識していなかったのか、運用能力を過信していたのか、カネに目がくらんだのか、あるいは金融業界によくあるシンドロームで「ディール中毒(Deal Addiction)」の状態になっていたのかは、わかりません。後講釈ですが、違法な手段に頼らないと公約のリターンを得られなくなってしまった村上ファンドの失敗は、資金規模を100倍にまで増やした時点でもうすでに決まっていた、と言えます。

同じベンチャー企業経営者として、彼の気持ちは痛いほどわかるのではありますが、市場でのチャンスは、誰にも開かれていますが、そう甘いものではありません。

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2006年6月 9日 (金)

村上ファンド

今週の週刊文春と週刊新潮は、秋田の小学生殺人とならぶ力を入れた村上ファンド関連記事が。まあ、これまで未確認情報として言われて、書かれてきたことと同じで、やっぱり塀の向こう側に行ってしまったな、という感想である。

村上氏はデビュー直後(2000年頃?)にセミナーで講演するのを聞いたことがあるが、その時は、強固な持ち合い株主で守られた日本の企業社会に風穴を開けようとする熱くて、凄い奴(=ドンキホーテのような道化師)と思ったものだ。官僚の経験しかない人が、40歳になって生き馬の眼を抜く相場の世界でどれくらいの結果を残せるものやら、とTOB戦@昭栄、委任状争奪戦@東京スタイルなど、同年代でもあり、興味深く見つめてきた。

正直、今回のインサイダー疑惑は、極めてテクニカルな違反での摘発と思うが、彼のこれまでのせこい手練手管、卑劣な戦略全体から見ると、市場からの退場は当然である。日本の企業統治カルチャーを変えた功績もあるが、それ以上に市場のモラルを低下させた罪は大きい。卑劣な犯罪のおかげで、市民の防犯意識が高まったからといって、その犯罪者を褒めることができないのと一緒である。

彼がシンガポールに本拠を移した理由は、「海外では投資家は尊敬されるのに、日本ではねたまれ、足を引っ張られる」ということらしいが、そうではないと思う。日本人は、村上氏が嫌いなのである。投資家=村上タイプと思われたら、かなわない。

アメリカだって、経営者から蛇蝎のごとく嫌われるせこい投資家もいれば、ウォーレン・バフェットのように賞賛と崇拝の対象の投資家までいる。企業の経営スタイルは様々で、全ての経営者が正しく経営をしていて、清廉だとは言えないが、投資家のスタイルも様々で、全ての投資家が正しいわけでもまたない。

短期に高いリターンをあげる村上ファンドの投資(トレーディングというべき)法は、ポストバブル崩壊の時期の鬼っ子だったのだ。

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2006年6月 2日 (金)

新入社員と社会人基礎力

6月1日から、何人かの新しい社員に入社していただいた。ここ1ヶ月で4人の増強は、まだまだ零細企業の当社にとってみるとかなりの増員である。結果的にとても良い方に来てもらえて、ほっとしているが、人を採用するのは、費用も時間もエネルギーもいる作業だ。しかし、会社の現在にも将来にも大きな影響を与えることで、疎かにはできないので、正直、大変疲れる。

当社の場合、新卒採用はしていないので、採用面接では職歴に加えて社会人力(=社会常識と対応力)を見てゆくのだが、この社会人経験の定義が難しい。最近、経済産業省が下記のような提言をしたが、自分にあてはめるとちょっと忸怩たる項目もある・・・ 全て完璧にできるのはスーパーマンだとは思いますが。

「社会人基礎力」の内容

前に踏み出す力(アクション)
一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力
・主体性=物事に進んで取り組む力
・働きかけ力=他人に働きかけ巻き込む力
・実行力=目的を設定し確実に行動する力

考え抜く力(シンキング)
疑問を持ち、考え抜く力
・課題発見力=現状分析し目的や課題を明らかにする力
・計画力=課題解決のプロセスを明らかにし準備する力
・創造力=新しい価値を生み出す力

チームで働く力(チームワーク)
多様な人とともに目標に向けて協力する力
・発信力=自分の意見を分かりやすく伝える力
・傾聴力=相手の意見を丁寧に聴く力
・柔軟性=意見の違いや立場の違いを理解する力
・情況把握力=自分と周囲との関係性を理解する力
・規律性=社会のルールや人との約束を守る力
・ストレスコントロール力=ストレス発生源への対応力

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