2006年9月 9日 (土)

インサイド・オブ・香港警察

Infaff 香港警察の警察署につれて行かれた私。待合室で待っていると、なにやら人相の悪いのが前を通る。もしや麻薬の売人か、銃撃戦はさすがに警察署のなかではないが、今にクンフー乱闘が始まりはしないか、と気が気ではない。ここは香港、警察署の中だって、安心はできないではないか。

しばらくするうちに、特に人相の悪い男が私を呼びにきたが、それは刑事であった。護送の警官は制服を着ていたが、刑事はみなジーンズとかアロハみたいなシャツで、ちょっと警官には見えない。

取調室に案内されて、パスポートを見せたり、調書を書いたり(100年イギリスに統治されても、一般の香港人は意外に英語はできないが、英語も公用語である):私のほうがよほどうまく、調書も指導してやったくらいだ)して、時間は夜中の12時になってしまった。

「サンキュー」と、トニー・レオン似の刑事に言われて、「どこから来たんだ」「今晩はどこに泊るんだ?」と聞かれたんで、「深センから」と答えると、彼の答えがフルっていた:「Oh, you are from China.」。外人からすると、香港も中国の一部としか思えないのだが、香港人は、そう思わないらしい。いずれにせよ、こんな夜遅く深センに戻るのは危険だと、言われて(確かに、駅前は物乞いや、ストリートチルドレンが多くて、やばい雰囲気である)、その日は香港に泊ることにした。トニー・レオン刑事は、親切にもホテルまで自分の車で送ってくれた。私は、香港人を見直した

話は、そこで終わらない。1ヶ月ほどたったころ、香港警察からエアメールが私の自宅まで送られてきたのだ。内容は、「あなたが逮捕に協力したナンチャラ・カンチャラは、窃盗の罪で裁判にかけられて、禁固6ヶ月の判決をくだされました。協力に感謝します」と。う~ん、たかがスリの検挙に協力したことでここまで、サービスをするだろうか?さすが貸し座敷経済モデルの香港、なかなかやるではないか。私は、香港警察が大好きになってしまったのだ。

※ジャッキー・チェンもいいけど、香港警察のドラマでは、トニー・レオンも出ている映画「インファナル・アフェア」三部作が最高!ゆるい日本映画とは比較にならない緊迫感と俳優の演技力。それまで全く興味なかった、アジア映画にこれではまってしまった。香港でも史上空前のヒット作だったらしい。

あらすじは、マフィアへの潜入捜査を命じられた警官(トニー・レオン)と、警察内部に侵入してて順調に出世街道を駆け上がるマフィア構成員(アンディ・ラウ)の手に汗握る謀略合戦を描いたもの。心から★5つです。

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2006年9月 7日 (木)

香港地下鉄大捕物

Mtr_map2 友人との食事を終えて、ほろ酔い気分で深センの宿に戻ろうと、地下鉄セントラル駅の下りエスカレーターに乗って、ホームに降り立とうとしたとき、「事件」はおきた

右隣の乗客が降り口で躓いて、何人かがわらわらと団子状態になってしまったのに気を取られた私は、まったく気付かないまま、ショルダーバッグの中に入れておいた財布(パスポート入り)をスラれてしまったのだ。スリグループ(降り口で躓いたのは、カモ(=私)の気をそらすための囮行動)の団体行動の妙と、体の前に下げていたバッグのジッパーをさっと開けて盗む匠の技

私がスラれたことに気付いたのは、香港人に肩をたたかれて、「お前、すられたぞ!」と指摘されて初めてというすばやさ&うかつさである。その人は、ホームのある方向を指さして、あっちに犯人がいる、と教えてくれた。ホームを見れば、通りすがりの人々が、何人も私の財布をすった犯人を追っかけているではないか。

私も加わって、地下鉄構内の追跡劇が始まった。と思ったら、4・5人に追いかけられた犯人は、観念したのか、追跡をまくつもりか、獲物の財布をホームに放り出してしまった。それを回収した私は、やれやれ、これで深センに帰れる、と安堵したのだが・・・

なんと、停車中の列車に逃げ込んだ犯人を、乗客の1人が「犯人はまだあっちにいるぜ!」という指差すではないか。内心「え~っ?」(財布は戻ったし、犯人が刃物でも持ってたらやばいし、異国で余計なトラブルには巻き込まれたくないし・・・)と思ったが、熱い香港人の友情には応えねばならない。日本人は腰抜けだと思われては面目ない、追跡再開だ!

若者3人に列車のなかで追い詰められて(映画だと追い詰める寸前に電車のドアが閉まって、ドアのガラス越にあ~ばよ!と舌を出しつつ犯人が逃げてしまうのだが、あいにく回送列車だったらしく、ずっとホームに停まっていたのは、彼にとっては不幸なことであった)、少し怯えた表情で「I didn't do...」としらを切っているのは、インド系の小太りの男だった。私も加わって襟首を捕まえて、ホームに引き吊りだして、あーちゃら、こーちゃら言っていると、野次馬がぞろぞろ集まってくる。みんなぴーちく、ぱーちく、大声で携帯電話で話しているのは、ものめずらしいのか、警察に通報しているのか・・・

私はというと、成り行きでこんな状態になっちゃって、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・・・である。別に香港の犯罪撲滅に手を貸すつもりはないが、成り行きで犯人の襟首を捕まえて、怒りにかられる犯罪被害者の役を演じる羽目に陥ってしまったのだ。

「みんな、ありがとう!I love Hong Kong!  謝々!!我熱烈歓迎香港地下鉄乗客! 財布は無事戻ったんで、じゃっ!再見!!」

とその場を去るわけには行かない雰囲気と状況である。

そうこうするうちに、やってきた地下鉄の駅員に、駅員室に連れてゆかれ、さらにしばらくしたら、警官が来てインド系おやじに手錠をかけてしまった。やれ、「これでおしまい」と思ったが、そうは行かない。「お前も事情聴取するから、署まで来い」とのこと。ワゴンのパトカーにインド系おやじといっしょに載せられて、サイレンを鳴らして近くの警察署に付いてゆくはめに。

内部に潜入して初めて分かる、香港警察の仕事振りについては、次のエントリーで!ジャッキー・チェンは、いるのか?

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2006年8月10日 (木)

騒音公害

会社の向かいのジンギスカン店が、一日中「ジンギスカン」 の歌をラジカセでがんがん流していて、実にうるさく、かつ、うざい。電源コードを切ってやろうかという衝動に駆られるほどだ。音楽は好きな人には癒し(ジンギスカンが癒しと思う人は少ないだろうが・・・)だが、他の人にとっては騒音に過ぎなくなることもある。

と思っていたら、最近、さだまさしの「北の国から」のCDに変って、これも一日中「ら~ら~ら・ららららら~」が流れていて、もっと神経に障るように。(-o-;)

BGMは昔はサービスだったのだろうが、今はむしろ静寂が貴重であり、騒音をまき散らして環境を汚染している、ということがわからないのか。(こういう汚音の害悪に立ち向かった人もいる。中島義道「うるさい日本の私」(ちなみに書名は、川端康成「美しい日本の私」・大江健三郎「あいまいな日本の私」のパロディーであろう)この本を読んで、一度だけ竿竹売りに抗議したことがある私・・・)商店街やスキー場のBGMも同じだし、毒々しいネオンの氾濫や郊外の立て看板にもいえるのだ。

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2006年8月 4日 (金)

最近のコーネル事情

わが母校、Cornell Universityから、卒業生担当のParpia先生が来日したので、Cornell Club of Japanで歓迎のディナーを開催。最近のコーネルに入学する外国人学生は、隣国カナダについで、中国、韓国、インドが急増しているとのこと。わが日本は、それらに負けていて、しかも漸減傾向なのだそうだ。大学院については、これまでスポンサーになってきた、官庁や大企業が、卒業するとすぐに辞めて外資系企業などに転職してしまう留学生に手を焼いて(私の場合、卒業後7年の年季奉公をいたしましたので、まあ許されるかな・・・)最近は留学生の数を絞っているのも影響しているのではないか。

これは長い眼で見ると日本の競争力に大いにネガティブな傾向だと思う。中国・インドとは絶対的な人口で差があるうえ、貧富の差が激しい彼ら(留学生は、非常に厳しい競争で選ばれた超エリートか、金持ちの子弟である)と違って、企業・政府は金を持っていても、個人はちまちまとした中産階級ばかりの日本では、年1000万円はかかる海外留学はおいそれと行けるものではない。

そもそも劣る語学能力に、このような財政的事情が重なっては、日本はますます内向きの、国際競争力がない国になってしまう。中途半端ではない、100年の計を見据えた奨学金システムを考えないと大変なことになると思う。。。。

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