インサイド・オブ・香港警察
香港警察の警察署につれて行かれた私。待合室で待っていると、なにやら人相の悪いのが前を通る。もしや麻薬の売人か、銃撃戦はさすがに警察署のなかではないが、今にクンフー乱闘が始まりはしないか、と気が気ではない。ここは香港、警察署の中だって、安心はできないではないか。
しばらくするうちに、特に人相の悪い男が私を呼びにきたが、それは刑事であった。護送の警官は制服を着ていたが、刑事はみなジーンズとかアロハみたいなシャツで、ちょっと警官には見えない。
取調室に案内されて、パスポートを見せたり、調書を書いたり(100年イギリスに統治されても、一般の香港人は意外に英語はできないが、英語も公用語である):私のほうがよほどうまく、調書も指導してやったくらいだ)して、時間は夜中の12時になってしまった。
「サンキュー」と、トニー・レオン似の刑事に言われて、「どこから来たんだ」「今晩はどこに泊るんだ?」と聞かれたんで、「深センから」と答えると、彼の答えがフルっていた:「Oh, you are from China.」。外人からすると、香港も中国の一部としか思えないのだが、香港人は、そう思わないらしい。いずれにせよ、こんな夜遅く深センに戻るのは危険だと、言われて(確かに、駅前は物乞いや、ストリートチルドレンが多くて、やばい雰囲気である)、その日は香港に泊ることにした。トニー・レオン刑事は、親切にもホテルまで自分の車で送ってくれた。私は、香港人を見直した。
話は、そこで終わらない。1ヶ月ほどたったころ、香港警察からエアメールが私の自宅まで送られてきたのだ。内容は、「あなたが逮捕に協力したナンチャラ・カンチャラは、窃盗の罪で裁判にかけられて、禁固6ヶ月の判決をくだされました。協力に感謝します」と。う~ん、たかがスリの検挙に協力したことでここまで、サービスをするだろうか?さすが貸し座敷経済モデルの香港、なかなかやるではないか。私は、香港警察が大好きになってしまったのだ。
※ジャッキー・チェンもいいけど、香港警察のドラマでは、トニー・レオンも出ている映画「インファナル・アフェア」三部作が最高!ゆるい日本映画とは比較にならない緊迫感と俳優の演技力。それまで全く興味なかった、アジア映画にこれではまってしまった。香港でも史上空前のヒット作だったらしい。
あらすじは、マフィアへの潜入捜査を命じられた警官(トニー・レオン)と、警察内部に侵入してて順調に出世街道を駆け上がるマフィア構成員(アンディ・ラウ)の手に汗握る謀略合戦を描いたもの。心から★5つです。
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